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2019/06/20

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ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術

第35回

しがみつく人と、しがみつかない人がいる。大人になるということは、しがみつかないということだ

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しがみつくということは「執着」だ。苦しみは執着から生まれるので、しがみつかないことが大切だ。

「リーダーとして、どうしても、クヨクヨしてしまいます。どうしたら、クヨクヨを捨てることができますか」と、相談されました。   クヨクヨは、執着心から生まれます。執着心とは、「今、持っているものに、しがみつく」ということです。執着心は、粘りではありません。   リーダーには、粘りは必要です。目的に対しての粘りです。   将棋は、勝つことが目的です。そのためには、飛車でも角でも、捨てなければなりません。飛車や角を捨てたくないというのが、「しがみつく」ということです。

うまくいく人といかない人との違いは、大人か子どもかの違いです。人は子どもから大人に成長します。子どもと大人の違いは、年齢だけではありません。しがみつくのが子ども、しがみつかないのが大人です。

 

大人になっても精神的にまだしがみついている人は、50歳になっても60歳になっても、まだ子どもです。だから、うまくいかないのです。

 

子どもがしがみつくのは仕方ありません。1人では生きていけないからです。やがて受け身の状態を乗り越えて、自立して、人を助ける側にまわっていきます。それが大人になるということです。

 

世の中では、しがみつこうと思えば、親だけではなく、あらゆるものにしがみつくことができます。しがみつく側にまわっている間は、その人は子どもです。しがみついている人間は、自分がしがみついていることにすら気付きません。しがみつかれる側からすると、面倒くさい人になるのです。

 

しがみつこうとすると、よけいしんどくなります。仏教で言う「執着」です。全ての苦しみは執着から生まれるのです。しがみつかない大人になることが大切です。

 

◆しがみつかないことが、自立するということだ。自立している人でないと、つきあうことはできない

「いつまでも甘えている社員を自立させるには、どうしたらいいですか」と聞かれました。恋愛でも、仕事でも、うまくいかない人は、自立していない人です。自立している人間同士がつきあうことで、恋愛もできるし、一緒に仕事もできるのです。

 

どちらかがどちらかにもたれかかる形では、恋愛も仕事もうまくいきません。恋愛でうまくいかない人は、相手にしがみつこうとしますしがみつかれる側は、重苦しいので逃げます。逃げるから、ますますしがみつこうとします。その負のスパイラルへ入っていくのです。

 

仕事や恋愛がうまくいかなくないのは、「しがみついている」という意識が負のスパイラルを生んでいるからです。負のスパイラルを抜け出して正のスパイラルに変わるためには、まず、自分がしがみついているものから手を放すことです。

 

これが自立するということなのです。

 

しがみついている人は、しがみついているものから手を放すと生きていけなくなると思っています。しがみつき続けることによって、逆に生きていけなくなるのです。

 

「会社を辞めたい、辞めたい」と、グズグズ言っている人がしんどいのは、仕事や上司、お客さまが気に入らないくせに会社にしがみついているからです。気に入られなければ、辞めればいいだけです。お客さまや上司がしがみついているのではありません。自分がイヤな人にしがみついているのです。「離婚したい、したい」と言いながら、離婚しない人も同じです。

 

人間関係は、人生において大きな悩みの一つです。

 

プロフィール

  • 中谷 彰宏氏

    1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。博報堂勤務を経て、独立。91年、株式会社中谷彰宏事務所を設立。

    【中谷塾】を主宰。全国で、セミナー、ワークショップ活動を行う。【中谷塾】の講師は、中谷彰宏本人。参加者に直接、語りかけ質問し、気づきを促す、全員参加の体験型講義。

    著作は、『「理不尽」が多い人ほど、強くなる。』(きずな出版)など、1050冊を超す

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