TOP 社長を目指す方程式 曖昧思考の排除が成功のカギ 目標・計画を達成する“特効薬”とは

2020/03/03

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社長を目指す方程式

第34回

曖昧思考の排除が成功のカギ 目標・計画を達成する“特効薬”とは

  • キャリア
  • ビジネススキル
  • マネジメント
 

結果を出す社長や幹部と、そうでない人たちとの差がここにあります。何をどうすればどうなると考えているのか、仮説としているのか、達成基準としているのか、はっきり定義できるのが成果を出す社長や幹部の共通項です。
そこで使えるのが、「XYZ仮説」フレームワーク。これを使って表現すると、上記の2つはこのようになります。

 

「この<申し込み>ボタンの横幅を20パーセント広げた場合、申し込み者は10パーセント増加するだろう」
「大気汚染指数(AQI)が100以上の都市に住む人の少なくとも10パーセントは、定価120ドルのポータブル大気汚染モニターを購入するはずだ」
「少なくともXパーセントのYはZする」。
Xパーセントはターゲットアクションや市場の特定の割合、Yはダーゲットアクションや市場の具体的説明、Zはターゲットがどう反応するかの予測を現します。

 

どうでしょう?何をどれくらいどうすれば、どうなると考えている・期待しているのかが、具体的にはっきりとしましたね。
あなたがいま追っている営業目標やマーケティング目標、あるいは新規事業の計画は、XYZが具体的な数値になっていますか?

◆最初から計画の「正解」を求めるな!

ここで皆さんは、「そうは言っても、実際にやってみないと、それぞれどれくらいの数値が正しいのか、妥当なのか、分からないよ」と思うでしょう。

 

日本人の真面目なところといいますか、ある面下手なところ、悪いところとも言えるのが、「最初から正解を求めてしまう」ところにあると思います。社長や上司も悪いのです。「おい、この数字の根拠は何だ?合ってるんだろうな?」と計画段階で詰めてしまう人が非常に多い!

 

 

プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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