TOP 社長を目指す方程式 いま上司が意識すべきコロナ後の変化 「第三のニュー・ノーマル」到来

2020/05/26

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社長を目指す方程式

第40回

いま上司が意識すべきコロナ後の変化 「第三のニュー・ノーマル」到来

  • キャリア
  • ビジネススキル
  • マネジメント
 

【転職・採用の新常態】

いま、各社は採用に関して、不要不急なヒトモノカネを一掃し、今後、自社が生き残るため、できれば勝ち残るために「コロナ後の世界」におけるコア・必須のヒトモノカネへのシフト、傾注を急いでいます。「いてもよかった」人については今後厳しく存在価値が問われます。「絶対にいて欲しい」人、「具体的な成果を出してくれる」 人だけ残し、また採用において「即戦力として成果を出してくれる」人、「今後のために大ナタを振るってくれる」人を各社は喉から手が出るくらい、急ぎで欲しています。 

 

求められる人とそうでない人との二極化が、あらゆる世代、職種、職責の方々に等しく問われます。また、オンライン・ワークの可能性を知ってしまったいま、転職の「敵」は、東京や日本に住んでいる人たちとは限りません。ZOOMとグループウエアで働いている限り、その人が東京にいようが沖縄にいようが、アジアや欧州にいようが、業務上の距離感は全く変わりません。異なるのは唯一、AさんとBさんの、どちらがこの業務において成果を出してくれるのか、だけです (よね?) 
先にお話しした通り、日本は「黒船」がやってこないと変われません。しかし、日本は「黒船後」に異様に強い国でもあります。ある意味、節操ないくらい(笑)それまでの価値観や 
慣習を捨て去り(忘れ去り)変げできる国民性を持っています。今回もきっと逞しく、「新しい生活様式」に適用した働き方、生活スタイル、それを支える各種のサービス・商品・事業を実現することでしょう。 
 
上司の皆さんには、【非接触】【分散化】【清潔・抗菌】【巣ごもり環境を整える】といったキーワードに基づき、コロナ後の世界における「第三のニュー・ノーマル」を前提にマネジメント、ワークできるか否かがいま、問われ始めています。どうせなら、到来した新世界を先んじて取り込み、リーダーシップを発揮しようではありませんか! 

 ※この記事は、「SankeiBiz『井上和幸 社長を目指す方程式』」の連載から転載したものです。
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プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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