TOP ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術 1000人のハイパフォーマが育った G-POPマネジメント

2022/03/10

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ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術

第125回

1000人のハイパフォーマが育った G-POPマネジメント

  • キャリア
  • ビジネススキル
 
このG-POPをどうやって発見したのか、そして汎用性が高い事をどうやって確認したのかについても触れておきましょう。
 
私は前述のように29年間リクルートに在籍していました。最後の所属はリクルートワークス研究所。
そこで当時の所長の大久保幸夫さんより「中尾が担当した組織はメンバーが楽しそうに自律自転している。そのメカニズムを研究してほしい」とミッションを与えられました。
実際、私の組織は6年間で売上30倍、従業員5倍と急激な成長と生産性向上を実現しながら、顧客満足度、従業員満足度を高位安定で維持することに成功しました。その後もリクルートグループの「ITで勝つ」を実現するためにIT子会社の社長として、3年間でIT人材150人を550人に増員しながら、高い生産性と低離職率を実現しました。大久保さんの協力のもと見つけたのがG-POPマネジメントの原型でした。
 
その後、G-POPを習慣化させるためにG-POP版グループコーチング(GC)を開発しました。これをさまざまな会社、職種に提供し続けているのです。このG-POP版GCを導入すると、まさに冒頭に書いた「自律自転する」人や組織が実現するのです。
 
具体的には、業種:IT、総合商社、建設、教育、旅行、サービス、不動産、流通、人材、危機管理、販売代理、税理士事務所、不動産、女性雇用、障碍者雇用支援、広告代理、イベント……。
 
職種:営業、技術(IT、建築)、本部スタッフ(企画、人事、総務、経理……)、クリエイティブなど
 
階層:経営者、管理職、メンバー、新人
 
規模:1万人超の上場企業~数人のスタートアップまで
 
本当にさまざまです。私は経営者塾(中尾塾)を主催しており、ここでG-POP版GCを毎週1時間4人のメンバーと私とファシリテータの6人で実施しています。1、2カ月もすると、G-POPマネジメントが習慣化してきて、自分自身のセルフマネジメントレベルが向上したことに皆が気付くのです。本来自律自転している経営者でさえ、数週間でレベルアップしたことに気付きます。経営者よりも更に伸びしろが大きい新入社員や中堅社員、管理職であれば、その効果は絶大で、中尾塾の参加者である経営者は、自社でこのG-POP版GCを導入するのです。
 
本のタイトルは、「1000人のエリートを育てた」とさも私が育てたようなタイトルになっています。しかし、実態は、このG-POPマネジメント、あるいはG-POP版GCを使って、一人一人が勝手に育っていったのです。それが実態です。つまり私が育てたというよりも、皆が育ったという事です。
や組織が増えることに貢献できることを願っています。
 
この「爆伸びマネジメント」を読むことで、ハイパフォーマの仕事の仕方であるG-POPの押さえるべきポイントを理論と事例で学ぶことができます。本書を通じて、「自律自転する」人や組織が増えることに貢献できることを願っています。
 
 
中尾マネジメント研究所のWebサイトに事例やノウハウがありますので、良かったらご覧ください。 他の記事も読む。60秒で簡単無料登録!レギュラーメンバー登録はこちら >

 

 

■書籍情報

1000人のエリートを育てた 爆伸びマネジメント 単行本
著者:中尾 隆一郎
出版社:かんき出版
価格:1,870円(税込)

 

この記事は、アイティメディア株式会社の許諾を得て
「ITmediaエグゼクティブ『ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術』」
の連載から転載したものです。無断転載を禁じます。

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プロフィール

  • 中尾 隆一郎氏

    中尾 隆一郎氏

    FIXER 執行役員副社長

    1989年大阪大学大学院工学研究科修了。同年リクルート入社。リクルート住まいカンパニー執行役員(事業開発担当)、リクルートテクノロジーズ社長、リクルートワークス研究所副所長などを経て、現職。旅工房 社外取締役を兼任。

    著書に「リクルート流仕事ができる人の原理原則」「営業マン進化術」「転職できる営業には理由がある」など成長し続ける組織つくりを支援するTTPS勉強会主催。

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