2024/01/29
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いま注目の経営者が語る【2024年業界予測】
第1回
企業はどのようにDXを展開し、経営に結びつけていくかが焦点【2024年業界予測】vol.1
- 編集部オリジナル
コロナ禍から本格的に脱しつつある中、ビジネスにおいて、業界ごとに今年はどのような変化があるでしょうか。KEIEISHA TERRACEでは、いま注目の経営者各位による、2024年の業界予測を発表。各業界のビジネスの潮流はどうなるのか、3回の連載に分けて伺ってまいります。
IT市場はDX化や生成AIなど引き続き強い需要で成長
IT:インターネット・Web
株式会社スマートショッピング 代表取締役 林 英俊氏

ものづくり力は圧倒的世界一、デジタルは予想外に遅い。憂うべき、もったいない状況が続いています。
テスラの台頭で、デジタル変革が不可避との危機感は経営層には蔓延。それが2024年は、幹部にまで伝達して、大きく変革に向けて動き出します。
いきなり新規事業の動きも多かったが、是正され、まず自分達が使いこなさないと外販などできないと気づく。そのため、工場や研究所など、これまでデジタルから遠かった、基幹業務でも自社DXが急速に進みます。
GDP・外貨獲得の大半を占める製造業の衰退は、日本国の課題。日本をなんとかする志を掲げるベンチャーが増え、それを国家が応援する構造が強まるでしょう。
――その中で林さんおよび自社で取り組まれていくことや成し遂げていきたいことを教えてください。
個社ではなく業界レベルで変えていくことが重要。
プロダクト検討の前に、DXに対する誤解を解消して、典型的な失敗を避けるような啓蒙が大事です。
それらを製造業DXに感度が高い人たちが集まって、団体戦で変えていきたいです。そもそもデジタル変革に手応えを感じる人を増やしてきます。
IT:インターネット・Web
Casley Deep Innovations 株式会社 代表取締役 砂川 和雅氏

――その中で砂川さんおよび自社で取り組まれていくことや成し遂げていきたいことを教えてください。
当社が推進するHSS(ハイパー・セキュア・ストレージ)・HNS(ハイパー・セキュア・ネットワーク)を用いたweb3.0サービス<furehako:フレハコ>により、「web3.0元年」のトレンドを牽引し、市場を創造します。
IT:インターネット・Web
合同会社ピースユー(株式会社いつも)代表社員 職務執行者 藤瀬 公耀氏

中国のライブコマース市場は2016年の「ライブコマース元年」から2023年で65兆円市場まで成長しました。
日本では、2023年が元年であり、ライブコマースが認知を取り始め、多くの企業が取り組んだ年になりました。2024年は更に動きが加速します。
生成AIは皆様ご周知の通り、2023年で広く普及し、コンテンツが「実はAIで生成されていた」という事例が多数生まれました。
2024年はコンテンツ生成止まりではなく、人間を凌駕して、「売上に直結する」コンテンツ生成、ライブ販売などもAIが代替していきます。
――その中で藤瀬さんおよび自社で取り組まれていくことや成し遂げていきたいことを教えてください。
ライブコマースの業界を牽引するプラットフォーム「ピースユーライブ」のさらなる拡大を目指し、同時に商品の確保から物流までインフラの構築を行います。
生成AIでは、ECにおけるコンテンツ生成や、AIバーチャルライバーなどの領域で、国内外の最先端のテクノロジーを日本企業に提供し、生産性の向上に貢献します。
IT:インターネット・Web
株式会社ソレクティブ 共同創業者兼CEO 岩井 エリカ氏

新法はフリーランスにとって非常に重要な保護法になる一方、企業にとっては報告義務が増えたり、コンプライアンスの遵守が求められたり、それにも関わらず、今後企業はフリーランスやパラレルワーカーとの協業をせざるを得なくなると思います。それは、高い専門性やスキルを持つ人々がフリーランスになっていっているからです。当社が誕生した背景はまさにこの社会の変化で、つまり、フリーランスがビジネス機会を最大限に活かせるよう支援し、同時に企業がフリーランスと協業することで、人材ポートフォリオを最大化できるようサポートを提供することです。
――その中で岩井さんおよび自社で取り組まれていくことや成し遂げていきたいことを教えてください。
フリーランスが直面する課題に着目した、バックオフィスツール「FreelanceOS®」は、ハイブリッドワークに対応した新機能を開発中。この開発で培った知見や経験などをもとに、今年は企業向けのフリーランス管理システム「FreelanceOS® for Companies」のリリースを目指しています。
企業はどのようにDXを展開し、経営に結びつけていくかが焦点
IT:ソフトウェア
セーフィー株式会社 代表取締役社長CEO 佐渡島 隆平氏

いずれの業界もアフターコロナで非常に活気付いており、経済の活性化を見込んでいます。
――その中で佐渡島さんおよび自社で取り組まれていくことや成し遂げていきたいことを教えてください。
カメラ(映像データ)×ソリューションを幅広く展開することが弊社の成長に不可欠であり、「あらゆる産業の現場DX」に力を入れていきます。
一例として、「アナログ規制見直しの取組」においては、目視点検などの数千項目が撤廃されるので、人手の代替としてカメラやIoTの活用が本格的に広がっていくと考えています。
IT:ソフトウェア
株式会社アクセルラボ 代表取締役 小暮 学氏

また、スマートホーム業界では、2022年10月にスマートホームの世界共通規格「Matter(マター)」が発表され話題となっています。年初、ラスベガスで開催された展示会「CES」を視察した際にも「Matter」に関する製品が多く見られました。これまでは海外企業のMatter製品がメインとなっていましたが、2024年はいよいよ日本企業の参入も増えてくるのではないかと思っています。
――その中で小暮さんおよび自社で取り組まれていくことや成し遂げていきたいことを教えてください。
スマートホーム業界でトップシェアを取ります。国内普及に向けて設置・サポート専用の子会社を設立し、本格的に取り組みます。Matter対応ゲートウェイも現在開発中です。また、スマートホームサービス開発で培われたIoT制御システム「alie+」を、ホテルや無人店舗など幅広い領域に提供していきます。
IT:ソフトウェア
Beatrust株式会社 共同創業者・CEO 原 邦雄氏

――その中で原さんおよび自社で取り組まれていくことや成し遂げていきたいことを教えてください。
タレントコラボレーション(※)の考え方をマーケットに浸透させていくことを目標に経営戦略と結びつけ、顧客企業の課題解決に寄与します。オープンでフラットなカルチャーや自律的なキャリア形成を目指す企業様を引き続きサポートさせていただき、グローバル市場での実績も築いていきます。※弊社商標登録済
IT:その他(スマートフォンアプリ)
S.RIDE株式会社 代表取締役社長 橋本 洋平氏

春よりタクシー事業者傘下でのライドシェアが開始されると、新規参入者も含めてダイナミックプライシングや相乗り等の機能開発やユーザー獲得競争等が更に激化するでしょう。本当の意味でのMaaSの実現に向けて、異業種間での連携など業界を超えたアライアンスが加速していくのではないでしょうか。また、将来に向けたロボットタクシーの実証実験などの動きもこれまで以上に加速していくと見ています。
――その中で橋本さんおよび自社で取り組まれていくことや成し遂げていきたいことを教えてください。
タクシー産業のDXと新しい移動体験の創出:ソニーグループのAIやIT技術を活用し需要予測によるドライバー支援や車両供給の最適化でユーザーと車両のマッチング効率を高め、サービスの利便性を深めます。エンタメコンテンツや車載テクノロジーを活用しロボットタクシー時代を見据えた新しい移動体験を創出していきたいです。 ※2023年06月時点、代表取締役社長の西浦賢治氏へのインタビュー
IT:その他(ポイント運用基盤)
STOCK POINT株式会社 代表取締役社長 土屋 清美氏

――その中で土屋さんおよび自社で取り組まれていくことや成し遂げていきたいことを教えてください。
個人の資産形成気運が高まる中で、もっと多くの方が当社のサービスを「知り」「利用」して頂けるような取組みに力を注いでいきます。そして、資産運用や金融、経済、個別企業等の情報を、普通の生活者の皆様にも理解しやすい情報として発信することで、個人投資家の裾野拡大に貢献していきたいと考えています。