2018/11/19
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社長を目指す方程式
第1回
社長になる人は何が違うのか? 今回の社長を目指す法則・方程式…「カラーバス効果」
- キャリア
- ビジネススキル
- マネジメント
- 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
◆ものの見方には「視点」「視野」「視座」がある
こうしたことは一般的には、「だから上役は、なんだかんだ言ってもやっぱりエライんだよなぁ」というような“感覚”で捉えられていることが多いように見えます。経験の成せる技、年の功を感じさせる一方で、世の中には、部長なのに部長らしい判断ができない人、役員なのに役員としてのものの見方・考え方ができない(と部下たちから見える)人、も残念ながらいらっしゃいます(その出現率はあいにくと決して低いとは言い難いようです)。
それは、なぜでしょう?
ものの見方には、「視点」「視野」「視座」の3つがあります。
「視点」とは、「どのようなところを見ているか」。目の行くポイントですね。
「視野」とは、「どのくらいの範囲で見ているか」。スコープの広さ・狭さを指しています。
そして「視座」とは、「どのくらいの目線(の高さ)で見ているか」。イメージとしては地上からどんどん上空、成層圏(離脱し宇宙空間まで?)へと上がっていく際に見える地上の風景、という感じでしょうか。
課長、部長、役員、社長がそれぞれ「人として、何が異なるのか」は、この「視点」「視野」「視座」が異なるのです。
課長は課の「視点」「視野」「視座」にロックインされ、部長は部の「視点」「視野」「視座」にロックインされ、役員は部門あるいは経営における自身が責任範囲とされているテーマの「視点」「視野」「視座」にロックインされる。当然、社長は自社の経営、全社の「視点」「視野」「視座」にロックインされます。