TOP 社長を目指す方程式 カリスマの言葉が「記憶に残り続ける」のには6つの法則があった

2020/03/31

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社長を目指す方程式

第36回

カリスマの言葉が「記憶に残り続ける」のには6つの法則があった

  • キャリア
  • ビジネススキル
  • マネジメント

 

◆「ご存知ですか、実は〜」に続く話ができるか?

事業方針発表であれば、社員たち、部下たちに、「ふむふむ、おお、なるほど!」と今後の打ち手、動きについて思ってもらいたいですし、転職面接であれば、面接官に、「ほー、ぜひそのご経験について、もっと詳しく聞かせてください!」と言わせたら勝ちです。

 

いま私は当社の「KEIEISHA TERRACE」上で、ユニークな事業を立ち上げた経営者の方々へのインタビューを行なっているのですが(「イマ、ココ、注目社長!」https://keieishaterrace.jp/feature/10431/)、まさに彼らのお話もそうなのですが、事業自体がSUCCESs(サクセス)を含んでいるのですよね。だからこそ、その事業コンセプトが市場、社会に注目され、顧客を獲得し、事業成長を遂げるのだと思います。

 

さて、あなたの話やプレゼンテーションは、伝えたいことを一言で表しているでしょうか?(Simple)、聞き手が興味を持つような意外性がありますか?(Unexpected)、聞き手がイメージできるほど具体的な内容になっていますか?(Concrete)、相手の信頼を得られるような権威者(ロバート・チャルディーニの『影響力の武器』で言う”社会的証明”)、数値、出典を明記しているでしょうか?(Credible)、聞き手から共感を得る、感情を揺さぶる内容になっていますか?(Emotional)、そして伝えようとしていることがストーリーになっていますでしょうか?(Story)
なかなか6項目全てを満たす言葉やコンセプト、メッセージを作ることは難しいですが、意識することで幾つかを満たすものには大概できることを、実際にやってみて頂けますと感じて頂けることと思います。

 

かくいう私も、常時意識はしているものの、毎回バチっと揃った内容を作れるなどということは、残念ながらありませんけれども(汗)。しかし、当たった(と思える)ときの嬉しさはありません!その(わずかばかりの回数の笑)記憶が自分の重い腰をあげさせて、こうした連載や講演、事業策定などへと仕向けてくれているように思います。お互い、頑張りましょう!

 

ひとつ、私のやり方を披露しますと、折に触れて「ご存知ですか、実は〜」を枕詞に話すチャレンジをしてみるとよいですよ。

 

この後に続く内容が、今から話しかける相手にとって「えっ、そうなんですか?」「本当に?!」「なるほど!」となるような話をできているかどうかが勝負な訳です。これを継続徹底トレーニングいただければ、カリスマ経営者並みのコトバ力が鍛えられること、間違いなし!(と信じてトライしております。)

 

 ※この記事は、「SankeiBiz『井上和幸 社長を目指す方程式』」の連載から転載したものです。
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プロフィール

  • 井上 和幸

    井上 和幸

    株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

    1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。

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